九話第二章 鋼鉄の賢者

レイン「はぁ・・・はぁ・・・倒しても倒しても次から次へと・・・」

レインは息をきらしながら言った。

武「きりが無いなぁ。これ」

武は疲れた感じで言った。

レイド「それにしても、ゴーレムはともかく機械(オート)兵器(マター)とは随分豪華な物を出してきますね」

レイドは苦笑いしながら言った。

アルフ「確か、機械兵器って遺跡のガーディアンとして、配置されているものですよね」

アルフはレイドに尋ねた。                    

レイド「えぇ、それを大量に戦争に持ち出せる様に改良していると言う事は、向こうの技術力は確実に上ですね」

レイドはそう答えた。

???「それだけではないぞ。我が国は、アークや和の倍近くの国土じゃ。その分遺跡も多く手に入る機械兵器も大量だからのぅ」

レイドが答え終わると同時に上空から声がした。

全員「!?」

全員が上を見上げるとそこには鳥の形をした機械兵器に載った老人が居た。

老人「御主等が槽卓を退けた見習い達と教員じゃろ?」

老人はレイン達に尋ねた。

フレイ「そうだが。何でそんなことを聞く?」

フレイは老人の問いに答え。そして老人に問いかけた。

奉遷(ほうせん)「そうか。ならば・・・この、魏の三将の一人鋼鉄の賢者(ごう)奉遷(ほうせん)が」

そう奉遷は名乗り上げ戦闘態勢に入った。

機械兵器(人型)「ターゲット・ロック攻撃開始」

そう機械兵器(人型)のメルガが言った瞬間、メルガの腕がレイド目掛けて飛んできた。

レイド「これは、厄介なのに目を着けられましたね」

レイドは攻撃を避けながら言った。

レイン「確かにこいつら硬いし攻撃力が高くて面倒ですね」

レインは機械兵器(狼型)のガルフと戦いながら言った。

レン「ってか、こいつら機械だから、私の攻撃あまり効かないんでけど」

レンは苦笑いをしがなら言った。

武「確かにこいつら相手じゃ素早さや分身を使った技はやり難いな」

武は笑いながら言った。

レイン「何か、お前楽しんでないか」

レインは武に尋ねた。

武「そうか、別にそう言うつもりは無いんだが」

武はキョトンとした顔で言った。

神無「・・・多分・・・父様の影響」

神無はそう言った。

武「あぁ、それは在り得るかな」

武は笑いながら再び言った。

アルフ「それって、軽く戦闘狂(バトルマニア)入って無いか」

アルフは呆れながら言った。

武「そうだな。でも、こう言った。戦った事の無い相手や戦いたい相手と戦うとどうも楽しくってな」

武は笑いながら再び言った。

フレイ「だいぶ、片付いたな」

フレイは疲れながら言った。

レイン「でも、爺と爺の乗ってる鳥型の機会兵器とゴーレムが残ってるぜ」

レインは苦笑いながら言った。

レイド「そうですねぇ。ゴーレムはともかくあの爺様はかなりの実力者と見ていいでしょ」

レイドは残りの敵を見ながら言った。

アルフ「確かに凄い魔力を感じますね」

アルフは苦笑いながら言った。

レイン「取り敢えず、爺の攻撃に気を付けながら、ゴーレムを倒して爺に攻撃でいいですか」

レインは提案した。

レイド「まぁ、そう言うことになりますね」

レイドは賛成した。

武「ウィンド・スラッシュ」

この技は風を剣に纏わせて相手を斬る風属性の技である。

ゴーレム「ごぉーーー」

地属性のゴーレムには風属性の技は効果は抜群である。

アルフ・神無「風の結神バハムート・闇の結神メドゥーサよ!風と影の刃を合わせて幻影の刃にて敵を斬れ!ファントム・カッター」

この魔術はウィンド・カッターとシャドウ・カッターを組み合わせて敵を切り裂く魔術である。

奉遷「光の結神アテナよ!天に輝く光にて我が敵をうちのめす裁きの光を降らせ給え!ジャッチメント」

この魔術は敵に複数の光を降らせダメージを与える中級魔術である。

奉遷「さらに、ギアオープン魔閃覚醒」

奉遷は笑いながら言った。

奉遷「土の結神スフィンクスよ!全て撃ち砕く大いなる鋼の槌にて敵を押し潰せ!アイアン・ハンマー」

この魔術はストーン・ハンマーと言う敵を一人に岩石を落とす上級魔術の強化系の魔術であり、この場合は岩石から鉄に変わっている。

武「うっ」

この魔術は雷属性の武かなりのダメージである。

レイン「大丈夫か」

レインは武に声をかけた。

武「あぁ、何とかな」

武は苦笑いを浮べながら言った。

レイン「そうかだったらいいんだが」

レインはそう言った。

レイド「やれやれ、ご老体だと侮っていましたが、このまま、ギアオープンしないで戦ったら我々の負けかもしれませんね」

レイドは苦笑いを浮べながら言った。

レイド・フレイ「ギアオープン獣刃覚醒」

アルフ「ギアオープン魔閃覚醒」

神無「ギアオープン蒼真覚醒」

武「ギアオープン神威覚醒」

レン「ギアオープン紅牙覚醒」

レインを除く全員がギアオープンをした。

奉遷(ほう、報告どおりあの小僧だけギアオープンせんのう)

奉遷は心の中でそう思った。

レイン「喰らえ」

レインはヒート・イグニスを放った。

レン「はぁ」

レンは白露を放った。

武「烈牙(れつが)閃空裂(せんくうれつ)

この技は閃空裂(せんくうれつ)と言う相手を上に突く技の強化系で連続で突く技である。

フレイ「ジン」

この技はウォッカと言うジャンプして槍で上空の敵を突き落とす技の強化系で槍で相手を突き落とすと同時に槍から衝撃波を出して

追加ダメージを与える技である。

レイド「喰らいなさい」

レイドは蒼波疾風鹿を放った。

神無「奥義・牛鬼滅砕炎」

この技は如月と言う貫通力高い技の強化系で純粋かつ単純に威力のみが強化されているが攻撃力はかなり高い。

奉遷「ふむ、そろそろ、引きどきかのう」

奉遷は鳥型の機会兵器を上昇させた。

奉遷「引き際に一つ忠告をしておこう。小僧、見たところそのギアには強固な封印されているようじゃのう。それを補う為に技の攻撃力やスピード・防御力とさまざまな能力をバランス良く鍛えているようだのう。だが、このまま戦い続ければ、お前はこの戦中(せんちゅう)、真っ先に死ぬぞ」

奉遷はレインを見ながら、笑みを浮べつつ言い去っていった。

レイン「・・・ッ」

レインは悔しさとその指摘がかなり的を射ているため、何の反論も出来ずに黙って近くの岩を思いっきり叩いた。

 

続く